職人に学ぶ伝統工芸、日本の和アート。漆工(しっこう)職人集団の古一(こいち)漆工。

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ただのシワちゃうで

「首元の、ただの皺ちゃうでぇ!」なんて親方にからかわれてしまったりしてしまいましたが、バチ当たりな私は、あんなところにたるんだシワができるのなんて、仏様って案外ええ物食べてたんやろなぁなんて思ったりも。苦笑

仏師の先生がやさしく教えてくれました。仏様の首元に刻まれてる3本の皺は、三道と呼ばれる大切な修行の証なんだそうです。

親方を見返してやろうと、この三道についていろいろ調べてみました。いろんな意味がありすぎて、挫折しそう。でも何とか覚えておけるよう簡潔に下記内容でまとめてみましたッ!間違ってたら、ごめんなさい!

仏像の首に刻まれる三道には、複数の説があり、宗派・時代・思想背景などによって異なる意味付けがされている。仏教思想の象徴的表現や解釈が、諸説それぞれにおいてなされている。以下、主な三説として。

【1】三業(身・口・意)説
 仏様が身体・言葉・心の三つの行い(業)を完全に清められている証。
 (3本のシワと身体の三業の数が同じだし理解しやすい)

【2】三学(見・修・無学)説 
 • 見(けん):真理を見る段階(理解)
 • 修(しゅう):実践する段階(修行)
 • 無学(むがく):学ぶ必要のない悟りの境地(仏果)
 (悟りに至るまでのプロセスを表している)

【3】三惑(惑・業・苦)説 
 • 惑(わく):苦しみの根源となる煩悩
 • 業(ごう):煩悩からの行い
 • 苦(く):惑と業による苦悩
 (惑業苦(わくごうく)。私にも三道ができるかもしれない〜)

阿弥陀如来像のお顔の部位の名前_肉髻_肉髻珠_螺髪_白毫_三道

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