職人に学ぶ伝統工芸、日本の和アート。漆工(しっこう)職人集団の古一(こいち)漆工。

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払子のような小さな道具の修繕もご遠慮なくどうぞ

払子(ほっす)とは、僧侶が儀式などを行う際に手に持つ仏具で、木や竹の柄(え)の先に動物からの白毛や絹糸などを束ねた飾りがついた道具です。もともとは、仏教がインドで発祥した頃に僧侶が「ハエ払いや虫除け」として使用していたものが、単なる道具としてだけではなく、仏教の世界観を表し、悟りや威厳を象徴する法具として特別な意味を持つものになったんだそうです。

写真は、黒漆で中塗りを施した段階の払子の柄です。ここから朱漆を重ね、さらに仕上げへと進めていくのですが、、、

払子(ほっす)_黒漆の中塗りについて話す古一(こいち)漆工親方

「漆独特のこの質感、黒なのに透けるような感じがなんとも言えへんやろ、もともとは木なのに金属のような硬質感と光沢を生み出す、こういう螺鈿のような細工を貼ったり削ったりしてつくれるのは漆ならではやねんな。乾いて硬くならんと作業ができへん、普通の塗料では柔らかいから、こうはいかへんのよ。冷たく感じるのに触ってみると冷たくないこのなんとも言えへん質感が気持ちいいやろ、この質感が漆の魅力やろ。ここから朱漆でさらにハケ目のないように塗って磨き上げて、さらになめらかに、ツルッと仕上げていくんやけど・・・」

と、親方の漆愛トークが止まりませんが、匠工房こいちでは、漆を施す工程にサイズの大小が関係ないのと同じように、一つひとつに心を込めて漆工に取り組んでいます。小さな道具、修繕だからとご遠慮されることなくご相談ください。漆が生み出す深みと美しさを、長く守り続けるお手伝いをさせていただきます。

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